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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻6号

1978年06月発行

今月の主題 胃・十二指腸潰瘍の治療の検討

症例

大腸ポリープ症に随伴病変を伴った母子例

著者: 今井浩三1 川上康博1 関山伸男1 高須重家1 谷内昭1 和田武雄1 室谷光三2

所属機関: 1札幌医科大学第1内科 2札幌医科大学中検病理

ページ範囲:P.837 - P.842

文献概要

 家族性大腸ポリープ症(familial polyposis coli)は比較的稀な疾患であるが,大腸癌の発生頻度の高いことが知られており,全国調査(1961~72)の集計では,20歳以下で既に29%に達し,放置すれば全例が癌化すると推定されている1).一方,大

腸ポリープ症のほかに骨腫などの随伴病変を合併するGardner症候群は更に稀な疾患とされているが,最近では遺伝学的な研究も含め,家族性大腸ポリープ症との関連が注目されている.

 今回われわれは大腸ポリポーシスに下顎骨腫を随伴した症例と,その母で孤立性の大腸ポリープおよび頭部のsoft tumorを検出し得た症例を経験したので,これらの例に一部免疫学的検索も加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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