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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻7号

1978年07月発行

今月の主題 慢性膵炎

主題

慢性膵炎―機能検査の問題点

著者: 中沢三郎1 早川哲夫1 野田愛司1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.907 - P.915

文献概要

 臨床検査法の目的は診断の確立,予後の推定,治療法の選択が可能なdataを得ることである.膵機能検査法としては正常膵と障害膵を確実に鑑別でき,同時に,機能異常の性質や程度をも知ることができるのが望ましい.さらに,検査の経時的反復により膵疾患の進展の有無を判定しうる感度と再現性をも備えている必要がある.残念ながらこのような条件を完備した検査法は膵以外の疾患においても決して多くはない.

 慢性膵炎では,臨床検査所見と病理組織との対比の機会が少なく,膵の予備能も大きいため,早期あるいは軽症の膵炎に対する検査法が不十分である.しかし,中等症以上の慢性膵炎に対しては現在の検査法で診断可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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