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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻8号

1978年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

2コの微小胃癌を有する多発性早期胃癌の1例

著者: 今田敏夫1 高木國夫1 馬場保昌2 加藤洋3 渡辺勇3 中村恭一3 佐藤哲郎4

所属機関: 1癌研病院外科 2癌研病院内科 3癌研究所病理 4聖十字診療所

ページ範囲:P.1041 - P.1048

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 最近,胃疾患の診断技術の向上につれて,微小早期胃癌の報告も多くなってきた.しかし多発例の場合,術前に正確な診断を下すことはかなり困難となってくる.われわれは,7×7mmと1×4mmのⅡc型微小早期癌と,12×11mmのⅡa型早期癌の多発例を経験した.

 症 例

 患 者:56歳 男性(No. 605 '76)

 主 訴:胃部重圧感

 家族歴:特記すべきことなし

 既往歴:23歳の時,胸膜炎で薬物治療を受け治癒,46歳の時から高血圧症,不整脈で現在も薬物治療中である.

 現病歴:1976年6月頃から胃部重圧感が出現し,聖十字診療所を受診した.胃X線検査の結果,胃幽門前庭部小彎に異常陰影を指摘され,精査のため7月15日癌研外科に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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