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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻8号

1978年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

血清蛋白漏出を伴った胃巨大皺襞症(メネトリエ病)の1例

著者: 中沢三郎1 内藤靖夫1 塚本純久1 相地正文1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1055 - P.1060

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 胃粘膜の巨大皺襞を示す疾患には肥厚性胃炎,悪性リンパ腫,スキルスなどがあるが,私共は蛋白漏出による低蛋白血症を伴い,X線および内視鏡的に典型的な巨大皺襞に加え腫瘤様外観を呈した肥厚性胃炎(メネトリエ病)の1例を経験したので報告する.

 症 例

 患 者:西○兼○ 35歳 男子

 主 訴:下肢の浮腫

 現病歴:1977年6月頃より両下肢に浮腫が出現し,初期には朝になれば消失していたが,やがて1日中みられるようになった.食欲は良好で嘔気・嘔吐なく,下痢もみられなかった.近医受診し,血液検査,胃X線検査などを受け,低蛋白血症(総蛋白量4.3g/dl)および胃病変を指摘され,精査のため本院受診,9月1日入院となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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