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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻8号

1978年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

Ⅱc様所見を呈した比較的広い良性胃ビラン(良性Ul-Ⅱ瘢痕を伴う)の1例

著者: 中野実1 大西武司2 稲守重治2 西井憲一3 小林和夫4

所属機関: 1市立伊勢総合病院消化器センター 2市立伊勢総合病院外科 3三重県立一志病院外科 4杏林大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.1061 - P.1066

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 関節リウマチでステロイド治療中の患者に,Ⅱcまたはリンパ腫と紛らわしい像を呈した良性潰瘍瘢痕を伴う比較的広い良性胃ビランの1例を経験したので報告する.

 症 例

 患 者:61歳 女性

 主 訴:心窩部不快感

 家族歴:姉1人が胃癌で死亡

 既往歴:15歳慢性関節リウマチ,47歳胆石手術

 現病歴:慢性関節リウマチのため他院で長期間ステロでド剤の投与をうけていたが詳細は不明,同治療は当院受診直前まで継続.1976年4月6日当院整形外科受診,関節リウマチと診断,関節腔内ヘリンデロン2mgを2回注入.初診より入院まで約4カ月間にリンデロン95mgの経口投与をうけ通院.

 同年6月下旬より心窩部不快感または腹部膨満感と口渇を訴え,7月7日当院内科へ紹介.7月9日上部消化管X線検査.7月17日胃内視鏡検査,幽門部病変を指摘され.手術のため8月2日入院.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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