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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻8号

1978年08月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

Ⅰ型とⅡc型の同時性多発早期胃癌の1例

著者: 油谷令尹子1 福山隆之1 加藤卓次1 高橋仁志1 高橋精一1 白鳥常男2 大石元3

所属機関: 1奈良県立医科大学付属がんセンター 2奈良県立医科大学第1外科学教室 3奈良県立医科大学放射線医学教室

ページ範囲:P.1067 - P.1073

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 近年胃X線,内視鏡検査は著しく進歩し,その形態学的診断能の向上に伴い多発性早期胃癌症例も数多く報告されるようになってきた.最近,われわれも術前にⅠ型とⅡc型多発早期胃癌と診断し,手術にてともに深達度sm,一部ブルンネル腺への浸潤を認めた症例を経験したので報告する.

 症 例

 患 者:由○治○郎 56歳 男性

 主 訴:全身の紅斑

 既往歴:20年前より糖尿病で治療をうけている.1977年6月16日,白内障(右)の手術.

 家族歴:特記すべきことなし

 現病歴:約6年前より顔面に瘙痒感を伴う紅斑と鱗屑が発生し色素沈着を残すようになった.その後本症状は増悪と寛解を繰返していたが,1977年1月頃より全身倦怠感も出現し,奈良医大付属病院皮膚科に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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