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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻8号

1978年08月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

食道胃接合部の平滑筋腫とその表面粘膜上の微小Ⅱc型早期胃癌の1例

著者: 早川直和1 七野滋彦1 佐藤太一郎1 伴佳之1 前田正司1 磯部豊1 岸本秀雄1 深津敦司1 二村雄次2 中島伸夫3

所属機関: 1八千代病院外科 2名古屋大学医学部第1外科 3名古屋大学病院検査部病理室

ページ範囲:P.1075 - P.1080

文献概要

 最近のX線検査,内視鏡検査技術の進歩によって微小胃癌はかなり診断されるようになってきた.しかし胃上部,特に食道胃接合部の微小癌は,この部位の診断上の困難さもあり,発見されることは稀である.最近われわれは胸部X線写真を手がかりとして,食道胃接合部の胃平滑筋腫を発見し,更に内視鏡,および生検にてその表面粘膜上に微小Ⅱc型早期胃癌の併存することを術前に診断することが可能であった症例を経験したので報告する.

 症 例

 患 者:M. Y. 59歳 女性

 主 訴:胸痛

 家族歴・既往歴:特記すべきことなし

 現病歴:10年前より時々胸痛あり,最近は1日3,4回の胸痛発作があった.1975年3月6日当院外科受診.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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