文献詳細
文献概要
今月の主題 腸結核(3)―疑診例を中心に 主題症例
病理組織学的には確診の得られなかった小腸結核の1例
著者: 牛尾恭輔1 阿部荘一1 光島徹1 木村徹1 森山紀之1 高杉敏彦1 岡崎正敏1 松江寛人1 笹川道三1 山田達哉1 森谷冝皓2 小山靖夫2 小松正伸3 板橋正幸3 広田映五3 市川平三郎4
所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター外科 3国立がんセンター病理 4国立がんセンター
ページ範囲:P.1203 - P.1210
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患 者:69歳 男性
主 訴:下血,反復性腹痛
既往歴:20歳時,結核性肋膜炎,結核性腹膜炎を指摘された.
家族歴・生活歴:特記すべき事項なし
現病歴:1964年(56歳),肺結核の再燃を指摘され3年間抗結核剤(SM,PAS,INH)の治療をうけた.1967年(59歳),下血があり,その後も時々下血と腹痛があったが放置していた.1977年4月(69歳),反復性腹痛と下血が3週間持続し,6月にも下血が1週間続いたので精査のため7月,国立がんセンターに入院した.
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