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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻9号

1978年09月発行

文献概要

今月の主題 腸結核(3)―疑診例を中心に 主題症例

上行結腸にmucosal bridgeを伴った大腸結核疑診例

著者: 安藤幸史1 落合正宏1 東泉東一1 永井泉1 笠原正男2

所属機関: 1静岡赤十字病院外科 2名古屋保健衛生大学病理

ページ範囲:P.1211 - P.1216

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 腸結核は,欧米に比較すると,わが国ではまだ多いが,化学療法の進歩により,その臨床像・病理像が複雑になり,特に治癒期の腸結核の診断は(非定型的クローン病,非定型的潰瘍性大腸炎などとの鑑別も問題であり)非常に困難な症例がある.

 われわれは最近,4年間の経過観察後,症状の繰返し,および病巣の改善消失が見られないため,右半結腸切除を施行した腸結核疑診例を経験したので報告する.

症 例

 患 者:32歳 男 会社員

 家族歴:特記事項なし

 既往歴:1969年5月,他院にて痔瘻根治手術

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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