文献詳細
文献概要
今月の主題 腸結核(3)―疑診例を中心に 主題症例
組織学的に腸結核と確定されえなかった多発性小腸・大腸潰瘍症の1例
著者: 松田彰1 竹田寛1 田口光雄1 矢谷隆一2 梅本大之3 松本常男4 吉岡正夫5
所属機関: 1三重大学医学部放射線科 2三重大学医学部病理 3三重大学医学部第2内科 4三重県立看護短期大学 5遠山病院外科
ページ範囲:P.1223 - P.1229
文献購入ページに移動症 例
患 者:HF 51歳 男 製紙工場工員
主 訴:下腹部痛
既往歴:1966年十二指腸潰瘍で手術
家族歴:特記すべきものなし
現病歴:約4年前より便秘がちで,腹痛に伴って腹部腫瘤を触れ,移動性で,腹鳴と共にあるいは大量の排便で症状は軽快していた.そのような症状が季節の変わり目にしばしば認められ,いったん発症すると1カ月位続いた.下痢,粘血便はなく,浮腫,急激なるいそうも認めない.食思不振 便通3日に1行.
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