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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻1号

1979年01月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌診断の反省(1) 主題

内視鏡の立場からみた早期胃癌診断の限界

著者: 竹本忠良1 永富裕二1 鈴木茂2 村上平2 岡崎幸紀1 川嶋正男1 沖田極1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科 2東京女子医科大学消化器外科

ページ範囲:P.27 - P.36

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 いま,筆者の手もとに2つの大学の早期胃癌診断の資料がある.1つは東京女子医科大学消化器病センターのもので,鈴木が中心になってまとめてくれたものである.昨目着いたばかりである.もう1つは山口大学第1内科のデータで,永富が中心になって整理したものである.いよいよ書くかなとペンを握った現在では,まだ資料をパラパラとめくってみたに過ぎないし,内容もしっかりつかんでいるわけではない.もちろん,症例の数は,東京女子医科大学のほうが,紹介外来制をとっており,内視鏡診断がある程度形がととのった最近10力年の症例に限定した山口大学より圧倒的に多い.

 これからこれら2つの材料を分析し,早期胃癌の内視鏡診断の限界をさぐってみようというわけである.整理した結果は,思ったより安心できるような成績かもしれないし,あるいは,無茶苦茶な診断成績で,よくまあこんな診断成績でもって,内視鏡を専門にしているなどと,うそぶけるものだなあと,諸先生をあきれさせるような結末になるかもしれない.そして,内視鏡診断の現況のだらしなさに怒りと悲しみを感ずるようなことになるかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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