icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻1号

1979年01月発行

症例

Inflammatory Pseudotumorと思われた巨大多発胃潰瘍の1例

著者: 陳宝輝1 蕭泉豹1 林光洋1 王朝欣1 潘憲1 許光庸2 江泰平2 康義勝2 柯賢忠2 陳定堯3 岡崎幸紀4 竹本忠良4 吉井隆博5

所属機関: 1台北市立仁愛医院内科 2台北市立仁愛医院外科 3台北医学院病理科 4山口大学医学部第1内科 5埼玉医科大学第1病理

ページ範囲:P.97 - P.102

文献概要

 最近,われわれは胃幽門前庭部の一部を除いた胃噴門部から胃体部とほとんど全胃にまたがる粘膜下腫瘤を疑わせる隆起があり,X線,内視鏡的には胃肉腫に酷似した巨大(3コの)多発潰瘍に瘢痕を伴った症例を経験した.切除胃は,肉眼的には炎症性偽腫瘍かと思われたが,組織学的にはVanek,Helwigらの診断基準に一致しなかった.したがって,ここに炎症性偽腫瘍と思われた巨大多発胃潰瘍の1例として報告する.

症 例

 患 者:林○玉 46歳 男 台湾(小学校教員)

 主 訴:空腹時心窩部痛,体重減少

 家族歴・既往歴:台湾原住民(高砂族)でアレルギー体質,下痢,気管支喘息などはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら