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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻10号

1979年10月発行

今月の主題 消化管の健診を考える

主題 他臓器健診の問題点

①肺癌

著者: 池田茂人1

所属機関: 1国立がんセンター病院内視鏡部

ページ範囲:P.1351 - P.1352

文献概要

1.肺癌の臓器としての特異性

 肺は実質臓器であると同時に気管支という内腔をもった管腔臓器でもある.このことは肺癌の発生をより複雑にしている.すなわち,肺門部肺癌は肺門部にある比較的太い気管支という管腔内に発生する癌腫であり,また肺野末梢部肺癌は肺実質の中にある末梢気管支または肺胞系から発生し,肺実質の中に進展してゆく癌腫である,

 これらの肺門部肺癌と肺野末梢部肺癌は,進行した末期肺癌になると,同じ形態になることが多いけれども,早期肺癌,および初期にはその進展形態がまったく異なっている.このことは,これらの肺癌を早期に発見するための健診方法もまったく異なっていることを意味することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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