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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻10号

1979年10月発行

今月の主題 消化管の健診を考える

主題 他臓器健診の問題点

②子宮癌

著者: 野田起一郎1

所属機関: 1近畿大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1353 - P.1354

文献概要

 本邦において組織的な子宮癌集団検診が始められて,既に20年に近い.集団検診は一見健常者のなかから無自覚,無症状の早期癌を発見するための積極的な手段である.無症状の癌の発見のためには必ずしも集団検診によらなければならないわけではなく,自発的な健康診断を定期的に行うことができればよいのであるが,現時点ではこのような人は決して多くはない.したがって,啓蒙の意味も含めて,集団検診の果してきた役割ははなはだ大きい.

 しかしながら,癌の集団検診を行うためには,その臓器の早期癌に対して能率的で,かつ正確な篩別法を持っていることが必要な条件である.そしてまた,社会的癌対策としての立場から考えるときは,その臓器の癌がある程度以上の発生頻度をもっていることもその条件の一つとなろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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