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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻12号

1979年12月発行

今月の主題 胃癌の化学療法

主題症例 胃癌の化学療法 A.胃癌が化学療法によってほぼ完全に消失し,現在も再発せず生存中の症例群

①化学療法により消褪色したBorrmann1型胃癌の1症例

著者: 大友晋1 大木一郎1 清村道生1 家富克之1 今陽一

所属機関: 1群馬県立がんセンター東毛病院内科

ページ範囲:P.1656 - P.1662

文献概要

 化学療法により消褪したBorrmann1型胃癌症例を経験したので,主にX線,内視鏡,生検所見を提示し,治療内容を説明し,この症例についての考えを述べてみたい.

患 者:70歳 主婦

主 訴:腹痛,立ちくらみ,全身倦怠感

家族歴:兄が食道癌で死亡

既往歴:20年来,気管支喘息および気管支拡張症にて治療を受けている.

現病歴:1976年4月頃から臍部周辺にしくしくする自発痛が出現し,食後嘔気,嘔吐が度重なるようになり,同年5月27日当科を受診した.胃X線,内視鏡検査を施行しBorrmann1型胃癌と診断し,7月30日内科治療の目的で入院させた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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