文献詳細
今月の主題 胃癌の化学療法
主題症例 胃癌の化学療法 A.胃癌が化学療法によってほぼ完全に消失し,現在も再発せず生存中の症例群
①化学療法により消褪色したBorrmann1型胃癌の1症例
著者: 大友晋1 大木一郎1 清村道生1 家富克之1 今陽一
所属機関: 1群馬県立がんセンター東毛病院内科
ページ範囲:P.1656 - P.1662
文献概要
患 者:70歳 主婦
主 訴:腹痛,立ちくらみ,全身倦怠感
家族歴:兄が食道癌で死亡
既往歴:20年来,気管支喘息および気管支拡張症にて治療を受けている.
現病歴:1976年4月頃から臍部周辺にしくしくする自発痛が出現し,食後嘔気,嘔吐が度重なるようになり,同年5月27日当科を受診した.胃X線,内視鏡検査を施行しBorrmann1型胃癌と診断し,7月30日内科治療の目的で入院させた.
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