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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻12号

1979年12月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の化学療法 主題症例 胃癌の化学療法 B.化学療法が有効であったが,結局は死亡した症例群

⑤Borrmann2型胃癌が瘢痕化した1症例

著者: 大木一郎1 大友晋1 松本満臣2 佐藤和雄3

所属機関: 1群馬県立がんセンター東毛病院内科 2群馬県立がんセンター東毛病院放射線科 3群馬県立がんセンター東毛病院病理

ページ範囲:P.1679 - P.1684

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 Borrmann2型胃癌が化学療法により瘢痕化した1症例を経験したので報告する.

患 者:73歳 男性 農夫

主 訴:心窩部痛

家族歴:特記すべきことなし

既往歴:子供の頃より虚弱体質であったが,50歳の時肺結核に罹患し,某療養所で約20年間治療を受け,気管支拡張症を併発していた.

現病歴:1977年7月初旬より心窩部痛が出現し,胃X線検査の結果,異常陰影を指摘され,某病院へ紹介されBorrmann2型胃癌と診断された.生検診断はグループVであり,組織型は腺管腺癌であった.術前検査で肺機能障害を指摘され,手術不可能とされた.1977年8月16日当科を受診し,外来時検査でBorrmann2型胃癌と診断され,同年9月1日入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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