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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻12号

1979年12月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の化学療法 主題症例 胃癌の化学療法 C.特殊な経過を示したり,特殊な治療を行った興味ある症例群

⑫制癌剤による胃癌の局所療法―その参考例の提示

著者: 並木正義1 水島和雄1 河内秀希1 中川健一1

所属機関: 1旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.1713 - P.1716

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患者 65歳 男

 新潟の某病院で胃ポリープを指摘され,手術をすすめれらたが,なんとか切らずに治してほしいと当科を訪れた.付添ってきた家族の話では,癌だから手術をするようにいわれたという.自覚嚇症状はまったくない.

 当科で精査の結果,X線および内視鏡検査で,前庭部大彎後壁に大きな凹凸不整の隆起性病変を認めた(Fig. 1,2).生検組織所見(Fig. 3)で高度の異型と診断された.なお故佐野量造博士からも癌とみて手術するようにいわれた.こちらでも手術をすすめたが,頑としてそれを拒否したため,ブレオマイシンによる局所注射療法を行うことにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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