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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻12号

1979年12月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 市川平三郎

ページ範囲:P.1722 - P.1722

文献概要

 最近における癌の化学療法の進歩は誠に目ざましいものがある.

 特に急性骨髄性白血病で5年生存例が出てきたというようなことは,20年前にはほとんど全く考えられなかったことである.固型癌についても,ときに劇的に消失してしまう巨大小児癌は言うに及ばず,大人の固型癌でも,ときには,手拳大以上の腫瘤が化学療法で魔法のように消えてしまって驚くことすらある.しかしながら,これらは,新しい薬が開発されて,それがちょうどある種の癌にぴったりと合った場合なのである.全く同種としかいいようのない種類の癌でも,患者によっては,効くこともあるし,効かないこともある.そこが幾分歯痒いところなのではあるが,それでも,昔では想像もできなかった進歩であることには変わりない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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