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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻2号

1979年02月発行

入門講座 胃癌診断の考え方・進め方・2

①基本的な心構え―その2

著者: 市川平三郎1 城所仂2 八尾恒良3 多賀須幸男4 中村恭一5

所属機関: 1国立がんセンター病院 2順天堂大学消化器外科 3九州大学第2内科 4関東逓信病院消化器内科 5筑波大学基礎医学系病理

ページ範囲:P.262 - P.265

文献概要

 市川 レントゲンですらそういうのがあるんです.遠いところから汽車に乗ってわざわざ来られて,写真を見てくださいといってフィルムを2枚だけ出して,これは何ですかというわけです.「変は変ですね.でももう他に写真ないですか」といったら,「いや,他のはみんなよく撮れていないんでお恥しいですよ,これだけがよく撮れているんです」といって出すんです.「まあ,そういわないで見せてください」といって見ると,もっとよく撮れている写真がある.「何でこれを……」といったら「あ,これがいいんですか」.

 読影会のときは10枚,20枚シャーカステンに掲げるでしょう.「読んでください」というと,一番病変を正直に表わしている写真は誰も手をつけないで他の写真だけで議論しているという場面が意外に多いですね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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