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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻3号

1979年03月発行

文献概要

今月の主題 X線と内視鏡との協力 主題

食道内視鏡がX線に期待するもの

著者: 小林世美1 中山正道1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.319 - P.322

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 食道の検査といえば,上部消化管X線検査の際に,最低1~2枚の食道撮影はいまや常識になっているし,施設によっては,嚥下時間の推移に合わせて数コマを撮るところもある.食道の検査で,内視鏡がX線に先行することは,上部消化管出血の時以外にはほとんどない.まずX線検査が行われ,疑わしい所見があった場合,あるいは所見がなくても,食道に関連のある症状を訴える場合に内視鏡検査が指示される.X線の側から内視鏡に期待することは,検査の順序からいっても当然多多あろうが.逆の内視鏡からX線に期待することは,検査の順序からは引き出されない.

 そこでわれわれは,たとえX線が内視鏡に期待されても,期待に応えられそうにないこと,すなわち,内視鏡よりX線のほうが強い面を主として論じ,“内視鏡がX線に期待するもの”の責めを果たしたいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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