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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻4号

1979年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

多発性mucosal bridgeおよびmucosal tagを形成した胃病変の1例

著者: 尾島敏夫1 磨伊正義2 草島義徳3 上村卓良1 渋谷邦彦4 渡辺騏七郎5

所属機関: 1新湊市民病院外科 2金沢大学がん研外科 3金沢大学第2外科 4渋谷内科医院 5国立金沢病院病理

ページ範囲:P.481 - P.488

文献概要

 最近われわれは,多発性mucosal bridgeおよびmucosal tagを形成した,きわめて稀有と考えられる胃病変の1例を経験したので報告する.

症例

 患 者:62歳 家婦

 主 訴:全身倦怠

 既往歴:28歳の時(1941年),妊娠7カ月目に腹痛著しく,腹部膨満も著明となり,急性腹膜炎として,約2カ月間余り,自宅で加療を受け,ほとんど毎日多量の皮下・筋肉注射と散剤・水剤の投与を受けた.治療薬剤の詳細は不明.また,当時自宅で寝たきりのため,頭髪などに無数のシラミが寄生し,多種多様の殺虫剤を頻回に撒布された.しかし妊娠10カ月目に男児を無事出産.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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