文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
症例
多発性mucosal bridgeおよびmucosal tagを形成した胃病変の1例
著者: 尾島敏夫1 磨伊正義2 草島義徳3 上村卓良1 渋谷邦彦4 渡辺騏七郎5
所属機関: 1新湊市民病院外科 2金沢大学がん研外科 3金沢大学第2外科 4渋谷内科医院 5国立金沢病院病理
ページ範囲:P.481 - P.488
文献概要
症例
患 者:62歳 家婦
主 訴:全身倦怠
既往歴:28歳の時(1941年),妊娠7カ月目に腹痛著しく,腹部膨満も著明となり,急性腹膜炎として,約2カ月間余り,自宅で加療を受け,ほとんど毎日多量の皮下・筋肉注射と散剤・水剤の投与を受けた.治療薬剤の詳細は不明.また,当時自宅で寝たきりのため,頭髪などに無数のシラミが寄生し,多種多様の殺虫剤を頻回に撒布された.しかし妊娠10カ月目に男児を無事出産.
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