icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻4号

1979年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

横行結腸に発生した虚血性大腸炎の1例

著者: 榎本正満1 山田潤一郎1 矢田義比古1 笹辺潔1 高倉尚範1 北山陽太郎1 岩藤隆昭1 松田和雄1

所属機関: 1倉敷松田病院

ページ範囲:P.489 - P.495

文献概要

 大腸に発生する非特異性炎症の発生機序の1つとして,虚血性因子が注目されている.すなわち,欧米では支配血管の血流障害によって生じる大腸のsegmental colitisに対してはischemic colitis(虚血性大腸炎)の名称が与えられ,独立したclinical entityとして広く認められている.しかし,わが国での本症に対する認識はいまだ充分とはいえず,報告例も少ない1)~3)

 われわれは切除後の病理検索で,“横行結腸非特異性潰瘍”の診断を得た症例について,その臨床経過や,注腸造影所見,内視鏡所見をretrospectiveに検討した結果,本症と診断したので若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら