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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻5号

1979年05月発行

今月の主題 消化管と血管病変

主題

血管構築の立場からみた消化管病変

著者: 中英男1

所属機関: 1北里大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.593 - P.605

文献概要

 消化管は生体の中で最も可動性に富む長い管腔臓器であり,解剖学的には食道から直腸にいたる各部位に分けられている.それぞれの部に固有の機能があり,それゆえに機能変調の場合には,部位によってそれぞれに特徴ある病態を呈してくる.病気は消化管に限らず臓器の機能変調の現れであると同時に,形態変化の現れでもあり,それは正常の臓器構築の改変をも意味している.病態の追求はこれらの機能と構造との関連解明に始まり,またこのことは最終的な目標でもある.

 消化管の機能を規制する構造要素の1つに血管構築がある.血管構築の立揚から臓器特性を明確にしつつ消化管病変の解明を意図せんとした.こういった観点から消化管病変を論じてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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