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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻5号

1979年05月発行

今月の主題 消化管と血管病変

診断手技

血管病変による消化器疾患の血管造影診断

著者: 吉本信次郎1 中尾宣夫2 打田日出夫3

所属機関: 1兵庫県立西宮病院放射線科 2兵庫医科大学放射線科 3大阪大学医学部放射線科

ページ範囲:P.673 - P.680

文献概要

 消化管病変の診断における血管造影法の評価はバリウム検査や内視鏡検査に比し低いが,バリウム検査や内視鏡検査では消化管の内腔面の観察が主体となり,粘膜下より深部の病変の把握には限界がある.一方,血管造影法では管腔外の状態が観察でき,病変の拡がり,浸潤の程度,周囲臓器や遠隔臓器への病変の影響が診断できる.したがって消化管病変においても血管造影法は重要な検査法といえ,特に今回のテーマである血管病変に基づく消化管病変では,血管造影法がその診断において第一義的な意味をもつ.本稿では超選択的血管造影法,薬理学的血管造影法や治療的血管造影法など血管造影法の最近の進歩につき,主に血管性病変の診断と治療面に焦点をあわせて述べた.血管造影法の基本的事項1),血管解剖2)については誌面の都合で省略した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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