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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻5号

1979年05月発行

文献概要

研究

3-Di(hydroxymethyl)amino-6-(5-nitro-2-furylethenyl)-1,2,4-triazineによるラット小腸癌について―実験モデルとしての意義と有用性

著者: 小西陽一1 高橋精一1 吉村均1 吉村佳子1 宮城信行1

所属機関: 1奈良医大がんセンター腫瘍病理

ページ範囲:P.681 - P.686

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 従来より小腸癌の実験的研究に関する報告は少なく,その確立された実験モデルはない.3-di(hydroxymethyl)amino-6-(5-nitro-2-furylethenyl)-1,2,4-triazine(DHNT)は,抗菌薬剤であったPanfuran Sに含まれていたニトロフラン誘導体であり,その突然変異性の有することは示された1).著者らは,ラットにおけるDHNTの発癌性を検索した結果,小腸,特に十二指腸および空腸に選択的に癌の発生することを見出した2)3)

 本論文は,DHNTによるラット小腸癌の実験モデルとしての意義と有用性について病理学的見地より検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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