文献詳細
一冊の本
文献概要
消化管の悪性疾患は悪性疾患全体の中で最も頻度が高く,その方面の基礎的,臨床的な進歩は日進月歩といってもよい程である.各臓器別の専門書は少なくないが,この分野の全体をカバーしてある本は,需要が多いに違いないにも拘らず意外に少ないようである.
消化管悪性疾患の疫学,免疫,病因,実験,診断,治療などの最新の問題点のほとんどすべてを網羅して1冊の本にまとめることは,ほとんど不可能に近いように思われるのであるが,この本はそれを可能にしてしまった.編者のLipkin,Goodが米国の癌専門の研究所であるSloan-Kettering研究所のスタッフであるためか,41人の共同執筆者のうち14人が同研究所の人で占められている.
消化管悪性疾患の疫学,免疫,病因,実験,診断,治療などの最新の問題点のほとんどすべてを網羅して1冊の本にまとめることは,ほとんど不可能に近いように思われるのであるが,この本はそれを可能にしてしまった.編者のLipkin,Goodが米国の癌専門の研究所であるSloan-Kettering研究所のスタッフであるためか,41人の共同執筆者のうち14人が同研究所の人で占められている.
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