icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻6号

1979年06月発行

文献概要

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(1)―いわゆる“Simple Ulcer”を中心に 主題症例 回盲弁近傍潰瘍

③回腸末端における非特異性(単純性)孤立性潰瘍

著者: 友田博次1 古澤元之助1 林逸郎2 野辺奉文3 西山立義4

所属機関: 1国立病院九州がんセンター消化器部外科 2国立病院九州がんセンター病理 3国立病院九州がんセンター放射線部 4国立病院九州がんセンター内科

ページ範囲:P.779 - P.782

文献購入ページに移動
 1年前に右下腹部痛のため開腹術を受け,回腸末端の急性炎症を指摘されたことがある非特異性(単純性)孤立性腸潰瘍を経験したので報告する.

症 例

 患 者:34歳 男性

 主 訴:右下腹部痛

 既往歴:1977年6月試験開腹術,1978年3月扁桃腺摘出術を受けた.

 現病歴:1977年4月ごろから時折右下腹部痛を訴え近医で急性虫垂炎の疑いで開腹されたが,その回腸末端に発赤,腫脹を指摘されただけで手術を終わった.同年8月ごろには疼痛は消失したが,1978年3月ごろから再び右下腹部痛をきたし,同年5月8日当科へ入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?