胃と腸14巻6号

1979年06月発行

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(1)―いわゆる“Simple Ulcer”を中心に

主題症例 回盲弁近傍潰瘍

④回盲部非特異性潰瘍の1例

著者： 中沢三郎¹ 可知常昭¹ 林繁和¹ 亀井秀雄²

所属機関： ¹名古屋大学医学部第2内科 ²名古屋大学医学部第2外科

ページ範囲：P.783 - P.786

文献概要

　腸における原因不明の潰瘍性病変として潰瘍性大腸炎，クローン病，いわゆる非特異性多発性小腸潰瘍などとともに単純性または非特異性潰瘍があげられるが，われわれは慢性の経過をとり，術前クローン病あるいは腸結核との鑑別が問題となった回盲部と回腸に3コの潰瘍が見られた非特異性潰瘍症例を経験したので報告する．