icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻6号

1979年06月発行

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(1)―いわゆる“Simple Ulcer”を中心に

主題症例 回盲弁近傍潰瘍

⑤X線検査で術前に診断しえた非特異性腸潰瘍の1例

著者: 佐々木喬敏1 丸山雅一1 舟田彰1 杉山憲義1 竹腰隆男1 馬場保昌1 二宮健1 田尻久男1 大橋計彦1 斉藤達雄1 高橋孝2 高木国夫2 中村恭一3 加藤洋3

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院病理

ページ範囲:P.787 - P.790

文献概要

 癌研病院で1905年1月から1978年12月までに手術によって確認されたいわゆる単純性非特異性腸潰瘍は5例9病変である.そのうち術前にX線検査で非特異性潰瘍と診断できた1例を報告する.

症 例

 患 者:37歳 男性 建築業

 主 訴:右下腹部痛

 既往歴:35歳時虫垂切徐.36歳時腹壁ヘルニアの手術をうけ限局性腸炎の診断をうけている.

 現病歴:1976年7月25日午後より腹部膨満感が生じ,数日後より右下腹部に約5分間隔で数秒間の激痛を感ずるようになり,同時に同部位の鶏卵大の腫瘤に気付いた.8月4日鹿児島市立病院消化器内科受診.注腸X線険査の結果,盲腸に数コの憩室および回腸終末部の潰瘍性病変を指摘され入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら