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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻6号

1979年06月発行

文献概要

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(1)―いわゆる“Simple Ulcer”を中心に 主題症例 回盲弁近傍潰瘍

⑥盲腸の穿孔(魚骨)による膿瘍から波及した炎症により形成されたと思われる回腸終末部のビラン性病変の1例

著者: 西俣嘉人1 政信太郎1 西俣寛人1 徳留一博1 入佐俊明1 尾辻達志2

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2尾辻胃腸科外科

ページ範囲:P.791 - P.794

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 最近われわれは魚骨片が回盲部より穿通し,炎症性腫瘤を形成した症例を経験したので,若干の考察を加え報告する.

症 例

 患 者:中○ 渉 48歳 ジャーナリスト

 家族歴・既往歴:特記すベき事項なし

 現病歴:1976年7月25日午後より下腹部膨満感が生じ,数日後より右下腹部に約5分間隔で数秒間の激痛を感ずるようになり,同時に同部位の鶏卵大の腫瘤に気付いた.8月4日鹿児島市立病院消化器内科受診.注腸X線検査の結果,盲腸に数コの憩室および同腸終末部の潰瘍性病変を指摘され入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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