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文献概要
今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(1)―いわゆる“Simple Ulcer”を中心に 主題症例 回盲弁近傍潰瘍
⑦Behçet病不全型患者の寛解期に発生した回腸および回盲部の多発性潰瘍
著者: 富永浩平1 望月孝規1 荻原奉祐2 西沢護24 金子甫3
所属機関: 1東京都立駒込病院病理科 2東京都立駒込病院内科 3東京都立駒込病院外科 4東京都がん検診センター
ページ範囲:P.795 - P.801
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患 者:37歳 男 理容師
主 訴:右下腹部痛
家族歴:特記事項なし
現病歴:1953年頃より主に両側前腕に職業柄,石けんによる水洗後によくアセモ様湿疹が出来,発赤腫脹を繰り返す.1960年,1965年,1972年に口内アフタ性潰瘍が出現し,1965年から1966年にかけて3回,亀頭および陰囊に潰瘍が生じた.1970年に数カ月の間隔で3回,右手首,両膝に関節痛があリデカドロン(総量12.0mg)を内服し症状は改善され以後健康であったところ,1975年6月頃から心窩部痛と下腹部痛が続き,8月20日頃から右下腹部痛が出現し8月22日に本院内科に入院した.発熱,下痢,下血はなく,全経過を通じて眼症状,神経症状は生じていない.
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