胃と腸14巻7号

1979年07月発行

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(2)―Intestinal Behcetを中心に 主題

Behcet病，特にintestinal Behcetの診断

著者： 荻野鉄人¹ 清水保¹

所属機関： ¹帝京大学医学部第2内科

ページ範囲：P.893 - P.901

　Behcet病の経過中に腸管潰瘍が発症すると両者の関連は容易に想像されるが，逆に腸管潰瘍，特に回盲部の非特異性潰瘍がまず発見され，患者によく問診してみると，以前から口内炎がしばしばできていたことがわかったような時に，口内炎がいわゆる一般健康人にもよくできるだけに，Behcet病の診断が問題となってくる．