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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻7号

1979年07月発行

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(2)―Intestinal Behcetを中心に

主題症例

Intestinal Behcetの1例

著者: 布井清秀14 日吉雄一1 田中啓二1 奥村恂1 梅野寿実2 村山寛3

所属機関: 1福岡大学医学部第1内科 2福岡大学医学部第1外科 3福岡大学医学部第1病理 4現在 九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.931 - P.937

文献概要

 Behcet病は口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍を主症状とする全身病である.わが国で戦後とくに増加し1),予後の面から神経症状,消化器症状などの副症状が注目されてきた2)3).最近,諸症状の原因として臓器血管の異常が重要視されている4)5)が,Behcet病の病因についてはまだ不明で,治療法も確立されてはいない1)6)

 著者らは,回腸末端部の多発性潰瘍から大量出血を生じたBehcet病の1例を経験し,血管造影にて潰瘍部に一致して特異な造影所見を認めた.また本例では新鮮血輸血およびγ一グロブリン投与後,諸症状の著明な改善を認めたので,若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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