文献詳細
今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(2)―Intestinal Behcetを中心に
主題症例
Behcet病にクローン病が合併したと考えられる症例
著者: 八木田旭邦1 樋口公明1 椎名栄一1 宮田潤一1 梅本俊治1
所属機関: 1埼玉中央病院外科
ページ範囲:P.939 - P.945
文献概要
クローン病および腸型Behcet病は,共に回盲部に好発するが,消化管のいずれの部位をも侵しうる疾患である.しかし,前者は小腸大腸を中心とする消化器疾患であるのに対し,Behcet病はmuco-cutaneous-oculo-uveal syndromeともすべき全身性炎症性疾患で3),その副症状の1つとして腸炎を合併することがある.これが腸型Behcetで,クローン病の腸管病変とかなりの相違が認められている24).
掲載誌情報