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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻7号

1979年07月発行

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(2)―Intestinal Behcetを中心に

主題症例

Behcet病にクローン病が合併したと考えられる症例

著者: 八木田旭邦1 樋口公明1 椎名栄一1 宮田潤一1 梅本俊治1

所属機関: 1埼玉中央病院外科

ページ範囲:P.939 - P.945

文献概要

 クローン病1)に,Behcet病2)の眼症状を除く不全型を合併した症例を経験し,手術により救命しえたが,われわれが文献的に調査した範囲では,このような合併例の報告は極めて珍しく,諸外国も含めて2例4)5)のみである.

 クローン病および腸型Behcet病は,共に回盲部に好発するが,消化管のいずれの部位をも侵しうる疾患である.しかし,前者は小腸大腸を中心とする消化器疾患であるのに対し,Behcet病はmuco-cutaneous-oculo-uveal syndromeともすべき全身性炎症性疾患で3),その副症状の1つとして腸炎を合併することがある.これが腸型Behcetで,クローン病の腸管病変とかなりの相違が認められている24)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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