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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻7号

1979年07月発行

文献概要

今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(2)―Intestinal Behcetを中心に 座談会

回盲弁近傍潰瘍について

著者: 中村恭一1 渡辺英伸23 八尾恒良45 福田芳郎6 荻野鉄人7 馬場正三8 池田典次9 武藤徹一郎10 白壁彦夫11 望月孝規12

所属機関: 1筑波大基礎医学系病理 2九州大第2病理 3現新潟大第1病理 4九州大第2内科 5現福岡大第1内科 6順天堂大病理 7帝京大第2内科 8浜松医大外科 9横浜市民病院外科 10東京大第1外科 11順天堂大内科消化器 12東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.954 - P.967

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 白壁(司会) 今日は非常に興味ある話題について座談会をしていただくわけで,私も大いに勉強させていただこうと思っております.

座談会企画のいきさつ

 こういう企画が起こったいきさつですが,1800年代からsimple ulcerという概念が,欧米にはあります.レントゲンの診断学のほうからいうと,特にアメリカでは,回盲部の病気は,ご承知のように,クローン病,潰瘍性大腸炎のbackwash,腸結核,アメーバ赤痢,nematodiasis,typhoid fever,radiation,憩室炎,それからleukemiaが取り上げられています.こういうことはいい古されておりましたけれども,現在私たちがよくとらえ切っていないものに遺伝性のangio-neurotic edema,盲腸のurticaria,それから,non specific ulcer of the caecumというようなものがあります.日本ではどうもポピュラーになりません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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