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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻8号

1979年08月発行

文献概要

今月の主題 微小胃癌 主題

微小胃癌の病理―背景粘膜環境からみた胃癌の組織発生

著者: 広田映五1 板橋正幸1 鈴木邦夫1 北岡久三2 平田克治2 吉田茂昭3 小黒八七郎3 山田達哉4

所属機関: 1国立がんセンター研究所病理部 2国立がんセンター病院・外科 3国立がんセンター病院・内科 4国立がんセンター病院・放射線診断部

ページ範囲:P.1027 - P.1036

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 胃X線および胃内視鏡の機器種の質的向上および診断技術の向上,特に組織生検を主体とする内視鏡診断技術の進歩に伴い,早期胃癌の発見は比較的容易になってきた.現在,胃癌の臨床診断において特に問題となっているのは,微小胃癌,Ⅱb型早期胃癌,初期のBorrmann4型胃癌であろう.このうち,特に微小胃癌は,臨床診断上の興味と共に,胃癌の組織発生,発育進展などを論ずる上でも最も基本的な事項として,強い関心がもたれているところである.

 微小胃癌の定義についてはいまだ確固たる見解はないが,昨年(1978年)10月の日本消化器病・消化器内視鏡合同学会のシンポジウムでもとりあげられ,一般に癌巣の最大径が5mm以下を微小胃癌,10mm以下を小胃癌として取り扱っているようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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