文献詳細
文献概要
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書評「Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography=英文版」
著者: 久保勝彦1
所属機関: 1宇部興産中央病院
ページ範囲:P.1044 - P.1044
文献購入ページに移動●観迎される輸出一ERCPに関する最初の英語版テキスト
今般,竹本忠良教授,春日井達造博士の共同編集になる「Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography」が刊行されることとなったが,本書は日本人エキスパート24名による最初のERCPに関する英語版テキストである.
周知のごとく,消化管内視鏡の領域は,わが国の研究者が世界をリードしている数少ない分野で,学問として体系づくりへの努力が行われている.特に幽門輪,Vater乳頭と括約筋制禦下の2カ所の障害をくぐりぬけて,膵,胆管を造影するという特技は,従来みられた日本人固有の器用さのみで解決されるものでなく,科学的に,胃,十二指腸,胆道,膵の解剖,運動分泌生理をきわめ,さらに,本書のすみずみにまで溢れる編集者,執筆者の並並ならぬ気魄により可能となったものであろう.
今般,竹本忠良教授,春日井達造博士の共同編集になる「Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography」が刊行されることとなったが,本書は日本人エキスパート24名による最初のERCPに関する英語版テキストである.
周知のごとく,消化管内視鏡の領域は,わが国の研究者が世界をリードしている数少ない分野で,学問として体系づくりへの努力が行われている.特に幽門輪,Vater乳頭と括約筋制禦下の2カ所の障害をくぐりぬけて,膵,胆管を造影するという特技は,従来みられた日本人固有の器用さのみで解決されるものでなく,科学的に,胃,十二指腸,胆道,膵の解剖,運動分泌生理をきわめ,さらに,本書のすみずみにまで溢れる編集者,執筆者の並並ならぬ気魄により可能となったものであろう.
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