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研究
イヌ実験胃癌による微小癌の研究
著者: 栗原稔1 泉嗣彦1 宮坂圭一1 丸山俊秀1 稲熊裕1 白壁彦夫1 鎌野俊紀2 安井昭3
所属機関: 1順天堂大学消化器内科 2順天堂大学外科 3越谷市立病院外科
ページ範囲:P.1111 - P.1115
文献購入ページに移動このような背景の下にイヌ実験胃癌を用いる微小癌研究の意義は,①意図的に微小癌を作ってその切除胃の詳細な検索で組織発生を追求する,②内視鏡下の生検で確認された微小癌が増殖,発育して進行癌へと進展して行く過程をX線,内視鏡,生検で経時的に詳細な追求をすることにあろう.こうした微小癌に的をしぼった研究の他に,ヒト胃癌で切除胃の全割標本に微小癌がみつけられた全く同じ方法をイヌ実験胃癌にも当てはめてみるのもヒト胃癌の対比に役立つと考えられる.
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