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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻9号

1979年09月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

食道Granular cell myoblastomaの1例

著者: 海藤勇1 山岡豊1 狩野敦1 佐藤邦夫1 遠藤尚和1 増山仁徳1 加藤泰之1

所属機関: 1岩手医科大学第1内科

ページ範囲:P.1175 - P.1181

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 Granular cell myoblastomaは全身のいかなる部位にも発生しうる良性腫瘍で,これまで1,000例近くの報告があり,その好発部位は舌,乳房および全身各所の皮下組織である.消化管における本症の発生は比較的少なく,現在までに食道,胃,十二指腸,大腸,虫垂,直腸,総胆管での発生が報告されている1)~3).しかしこれらは剖検により偶然発見されたか,あるいは術前諸検査により病変の存在のみが指摘され,術後の組織検査ではじめて確定診断の得られたものがほとんどである.

 今回われわれは極めて特徴的な内視鏡所見を呈した食道の隆起性病変より生検を施行し,granular cell myoblastomaと診断しえた症例を経験したので,その内視鏡像および本症に関する文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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