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文献詳細

雑誌文献

胃と腸14巻9号

1979年09月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

胃・十二指腸重積を起こした胃穹窿部神経鞘腫の1例

著者: 小林成禎1 大島健次郎1 広瀬洋2 福田信臣2 青山政史2 小島峯雄2 須原邦和3 青木敦4 林慶一5

所属機関: 1県立岐阜病院消化器科 2県立岐阜病院第2内科 3県立岐阜病院外科 4県立岐阜病院研究検査科 5林胃クリニック

ページ範囲:P.1211 - P.1215

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 胃重積は,腸重積よりはるかに少なく,そのほとんどは,胃腫瘍の存在が原因となる,最近われわれは,胃穹窿部前壁に発生した神経鞘腫が,周辺胃粘膜を伴って十二指腸内に逸脱した1例を経験したので報告する.

症例

 患者:富○し○ゑ 68歳 主婦

 主訴:突然の心窩部痛と食後の嘔吐

 既往歴:63歳脳硬塞軽快

 家族歴:父糖尿病,母脳卒中

 現病歴:1977年2月中旬に突然心窩部痛が出現し,その後,食後の嘔吐,腹部膨満感など4日間続いたが,絶食によりこれらの症状は消失した.次いで6月18日から22日までと,7月6日から12日まで同様症状出現したため近医を受診し,治療を受けたが軽快せず,絶食により症状は消失した.しかし8月3日から上記症状が出現し,幽門狭窄の疑いのため8月8日当院に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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