胃と腸14巻9号

1979年09月発行

今月の主題 症例・研究特集 症例

自然脱落をきたした大腸脂肪腫の1例

著者： 横地真¹ 柴田貢¹ 後藤信雄¹ 星野信¹ 後藤和夫¹ 岸川基明¹ 市原透² 酒向猛² 中尾昭公² 滝本一² 伊藤信孝² 林弘太郎³ 佐藤幹夫⁴ 伊藤誠⁵ 武内俊彦⁵

所属機関： ¹岐阜県立多治見病院消化器科 ²岐阜県立多治見病院外科 ³岐阜県立多治見病院検査科 ⁴中津川市民病院内科 ⁵名古屋市立大学第1内科

ページ範囲：P.1231 - P.1239

　従来比較的稀と考えられていた大腸脂肪腫も近年その報告例が増加し，わが国では本症例を含め51例が報告されている．今回，われわれは，上行結腸に発生し，本邦第1例目と思われる自然脱落をきたした脂肪腫を経験したので，本邦報告例と併せ検討し，報告する．