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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻10号

1980年10月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

微小食道腺癌の1例

著者: 中原朗1 菊池正教2 中村恭一2 川北勲1 福富久之1 崎田隆夫1 高瀬靖広1 岡村隆夫1 岩崎洋治1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系 2筑波大学基礎医学系病理

ページ範囲:P.1011 - P.1016

文献概要

 上部消化管癌の診断技術の進歩は目覚ましく,患者が進んで検査を受けるならば,早期癌の発見診断は,さほど困難なものではなくなってきた.しかし,この中でスキルスの早期診断および噴門部癌の早期診断は,必ずしも確立された診断法とは言えず,6ヵ月から1年後に見逃しに気付く症例を経験するのもまれではない.同様に下部食道癌の早期発見も容易ではなく,更に,食道癌の大部分が組織学的に扁平上皮癌であるので,早期食道腺癌の報告は極めてまれである.

 今回筆者らは食道胃接合部に発生した微小食道腺癌を発見したので,その診断過程およびその組織発生について検討し報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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