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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻10号

1980年10月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

8多発早期胃癌の1例

著者: 今村哲理1 相川啓子1 別役孝1 三国主税1 井林淳1 川崎和雄2 市川健寛2 宮川明3

所属機関: 1国立札幌病院消化器科 2国立札幌病院外科 3国立札幌病院病理検査科

ページ範囲:P.1049 - P.1056

文献概要

 多発早期胃癌はそうまれなものではないが,病巣数が多くなるほど出現頻度は低くなる.

 最近,著者らは8個のⅡc病巣から成る1例を経験した.併存病巣として2個の異型上皮巣,1個の良性潰瘍瘢痕が見られた.このような8個の病巣から成る多発早期癌はまれで,病巣数が多くなるほどその術前診断は困難となる.本症例においては8個中6個の癌と1個の異型上皮巣は生検により診断しえたが,残りの病巣は術後の検索により発見された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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