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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻10号

1980年10月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

腹部腫瘤を主症状とした胃の壁外性bizarre leiomyoblastomaの1例

著者: 鬼束惇義1 乾博史1 後藤明彦1 下川邦泰2

所属機関: 1岐阜大学医学部第1外科 2岐阜大学医学部病院検査部病理

ページ範囲:P.1057 - P.1061

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 1962年Stout1)が胃筋原性腫瘍のうち平滑筋腫あるいは平滑筋肉腫とも異なり,極めて特徴的な病理組織像を呈する69例について検討し,これをbizarre leiomyoblastomaと名付け,胃の非上皮性腫瘍の1つとして確立して以来,多数の報告がみられるようになった.本邦では1964年吉田2)の報告があり,1965年久保ら3)の3例の詳細な報告をはじめとし,現在までに約85例の報告がみられる.

 最近われわれは腹部腫瘤を主症状とし,胃内視鏡およびCT検査で胃の壁外性に発育した腫瘤と診断,胃切除術を施行し病理組織学的にbizarre leiomyoblastomaと判明した症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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