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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻10号

1980年10月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

大腸腺腫症を伴わない胃底腺ポリポージス

著者: 飯田三雄1 八尾恒良12 渡辺英伸34 冬野誠助5 尾前照雄1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2現福岡大第1内科 3九州大学医学部第2病理 4現新潟大第1病理 5福岡市医師会病院

ページ範囲:P.1111 - P.1118

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 正常胃底腺の過形成と小囊

胞から成る胃底腺ポリポージス(fundic gland polyposis,以下FGPと略す)は家族性大腸腺腫症症候群(familial adenomatosis coli syndrome,以下FACと略す)に特有な胃病変と考えられ,またこのポリープの消褪はFACの大腸切除に関係するものと考えられてきた1)~4).しかし最近,FACと関係のない(non-FAC)FGPの報告がみられ5)~7),われわれもnon-FACでFGPを伴った9例を経験した.しかもこの症例には経過観察中にFGPが自然消褪したものがあった.

 本稿では,non-FACにおけるFGPを中心に述べ,FACにみられるFGPと比較し,その発生要因についても考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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