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今月の主題 症例・研究特集 研究
大腸腺腫症を伴わない胃底腺ポリポージス
著者: 飯田三雄1 八尾恒良12 渡辺英伸34 冬野誠助5 尾前照雄1
所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2現福岡大第1内科 3九州大学医学部第2病理 4現新潟大第1病理 5福岡市医師会病院
ページ範囲:P.1111 - P.1118
文献購入ページに移動胞から成る胃底腺ポリポージス(fundic gland polyposis,以下FGPと略す)は家族性大腸腺腫症症候群(familial adenomatosis coli syndrome,以下FACと略す)に特有な胃病変と考えられ,またこのポリープの消褪はFACの大腸切除に関係するものと考えられてきた1)~4).しかし最近,FACと関係のない(non-FAC)FGPの報告がみられ5)~7),われわれもnon-FACでFGPを伴った9例を経験した.しかもこの症例には経過観察中にFGPが自然消褪したものがあった.
本稿では,non-FACにおけるFGPを中心に述べ,FACにみられるFGPと比較し,その発生要因についても考察を加えた.
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