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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻11号

1980年11月発行

文献概要

今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(1) 主題

Linitis plastica早期発見のためのretrospective study

著者: 中沢三郎1 川口新平1 芳野純治1 市川朝洋1 岡田正典1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1145 - P.1151

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 早期胃癌診断は大きさ,高低,あるいは形状などの諸問題を次々に解決し,その奥義を極めるところまで達しているといっても過言ではない.しかし,目を転じて現実の臨床の場に立ってみると,まだまだ進行癌が優勢であり,早期胃癌の診断学が十分に活用されているとはいい難い.その1つに,短期間に急激な形態的変化を示すlinitis plastica型胃癌があり,しかもこのtypeの癌は比較的若年者に多く,予後も極めて不良であるので,その早期診断が切望されている.

 本稿では,経過観察できたlinitis plastica型癌症例において,その早期発見を目的としてretrospectiveに初期像,進展形式,原発巣,および検査法を中心に検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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