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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻11号

1980年11月発行

文献概要

今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(1) 主題症例 逆追跡された胃のlinitis plastica

6カ月間経過観察されたlinitis plastica型胃癌

著者: 川口実1 花城清史1 西里吉則1 斉藤利彦1 芦澤眞六1

所属機関: 1東京医科大学内科

ページ範囲:P.1195 - P.1198

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 原発巣と考えられる陥凹性病変が初回検査時より認められたが,生検陰性であったため,結果的に約6カ月間の経過が観察されたlinitis plastica型癌症例を提示する.

 症 例

 患 者:57歳,女,地方公務員.

 主 訴:空腹時心窩部痛.

 既往歴:14歳時,急性糸球体腎炎に罹患.

 現病歴:1975年6月ころから空腹時心窩部痛および背部への放散痛出現,近医受診し,胃炎と診断され,内服薬の投与を受けるが軽快せず.1975年9月他医受診し,胃X線検査を受け,胃潰瘍と診断され,精査のため当院受診.なお1975年6月から来院までの4カ月間に約4kgの体重減少がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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