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文献詳細

雑誌文献

胃と腸15巻12号

1980年12月発行

今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(2)

主題症例

Bon ecarcinosisを合併し,短期間に急速な進展を示した胃びまん性癌の1例

著者: 岡村毅與志1 水島和雄1 原田一道1 柴田好1 佐藤仁志1 梶巌1 上田則行1 並木正義1

所属機関: 1旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.1257 - P.1261

文献概要

 患者:H. H.,50歳,男.

 現病歴:約3年前より心窩部の重苦しい感じを覚えることが時々あったが放置していた.1979年9月,初めて近医を受診し,慢性胃炎と診断され,治療を受けていた.しかし,体重の減少(6カ月で約10kgの減少)が気になり,同年11月当科を訪れた.外来時の胃X線および内視鏡検査で胃体部後壁にⅡcを思わす所見を認め,生検によりsignet ring cell carcinomaの組織像を得た.更に精査のため入院した.

 人院時現症:体格栄養中等度,貧血,黄疸なく,その他理学的に特に異常所見はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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