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今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(2) 主題症例
極めて短期間に急激な変化を示したlinitis plastica胃癌の1例
著者: 新野武吉1 磨伊正義2 渡辺騏七郎3
所属機関: 1新野外科胃腸科医院 2金沢大学がん研究所病院外科 3国立金沢病院病理
ページ範囲:P.1263 - P.1266
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患 者:51歳,男,公務員.
主 訴:腹部膨満感およびるいそう.
家族歴,既往歴:特記することはない.
現病歴とその診断経過:1974年7月ごろより食後の腹部膨満感と食思不振を認め,約2kgの体重減少を認めたため,同年10月25日新野外科胃腸科医院を訪れ,X線,内視鏡検査を受けた.このときの検査では,角上部前壁に陥凹性病変を見るも,癌の確認を得られず,経過を見た.同年12月6日に胃X線検査にて同様な所見を見たが放置され,翌1975年2月15日のX線検査にてBorrmann 4型の確診を得て手術のため入院した.3月6日に胃全剔が施行された.入院時の検査成績には異常を認めなかった.
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