文献詳細
今月の主題 逆追跡された胃のlinitis plastica―早期発見のために(2)
主題症例
経過追跡しえたlinitis plastica胃癌の1例
著者: 磨伊正義1 新野武吉2 土用下和宏3 渡辺騏七郎4
所属機関: 1金沢大学がん研究所病院外科 2金沢市新野外科胃腸科医院 3金沢市大手町病院 4国立金沢病院病理
ページ範囲:P.1267 - P.1271
文献概要
症 例
患 者:54歳男,警察官.
主 訴:食欲不振.
家族歴,既往歴:特記すべきことはない.
現病歴および診断経過:1977年1月の胃集団検診にて異常を指摘され,1977年2月1日金沢市内の病院にて胃X線および内視鏡検査を施行するも,異常を指摘できなかった.1978年1月初旬ごろより食欲不振を認めるようになり,新野外科病院を受診,胃X線検査にてBorrmann 4型癌が疑われ,胃生検にて癌の確診を得たため,同年3月6日胃全剔術が施行された.入院時の検査成績には異常を認めなかった.
掲載誌情報